フアイアについて調べている

中国の抗がん新薬「フアイア(Huaier)」は可能性がありそうな気がする

英国専門誌GUTに掲載されたフアイアの研究論文「肝臓がん治療後無再発生存率で有意差」について

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BMJ GUT November 2018 - Volume 67 - 11

2018年5月に電子版、同年11月にトップコンテンツとして英国の医療研究論文専門誌「GUT」にフアイアの研究結果が掲載された。

GUTの名の通り、胃腸病学の主要な国際ジャーナルであり、消化管、肝臓、胆道系および膵臓の第一級の臨床研究を発表することで定評がある。GUTのインパクトファクター(IF)は17.943(2018年)。 

これは約1000例の肝臓がん手術後の患者に対してフアイア投与群と非投与群をランダムに選定し、96週経過後の生存率を調べ、前者に明らかな有意差があったというものだ。

具体的には、

96週までの無再発率はフアイア投与群で62.39%、一方非投与群では49.05%となり、明らかな有意差を認める。また、96週後の生存率はフアイア投与群で95.19%非投与群で91.46%とこちらでも明らかな有意差があった。96週までの肝臓外での腫瘍再発率は、フアイア投与群で8.60%非投与群で13.61%

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以下に研究論文へのリンクを貼る。

https://gut.bmj.com/content/67/11/2006

私たちの研究は39のセンターと1044人の患者を含む最初の全国的な多施設共同研究であり、治癒肝切除後のHCCの補助療法としてのHuaier顆粒の有効性を証明しました。このフェーズIV臨床試験では、HuaierグループでRFS(無再発生存率)の大幅な延長とERRの減少が確認されました。

世の中には、がんに効きそうなサプリメントに対し、説得力を持たせるために研究論文を発表するケースがある。そのどれもが「個人の体験」「シャーレや試験管での実験」「マウスやラット等の実験」であったり、被験者がサプリメントを補給していることがわかったうえでの「ランダム化しない二群での経過報告」「研究の事前登録がない追跡調査」である場合がほとんどだ。抗がん剤と併用での経過観察であったりして、どちらがどのように効いたかわからないものもある。

今回のGUTに掲載された論文は「生存率をエンドポイントにした、1000例規模の、二重盲検法による結果発表」であり、この点で画期的と言える。サプリメントで同様の発表があればぜひアピールしてほしいものである。

GUTのフアイア論文掲載に際し、編集長からコメントも出ている。

Chen博士らによる最近の研究が私の医学雑誌Gutに掲載された理由は、この研究が最大の多施設、無作為、二群間の第IV相臨床試験であることだ。それは臨床的に重要な利点を示し、これは中国だけでなく、肝臓癌の世界的な分野で歓迎されるだろう。

 

この研究が非常に徹底した査読プロセスを受けたことが重要である。 5人の国際的な専門家がこの論文をレビューし、全員が査読プロセスの終了時にすべて満足しており、必要な改訂後に、この研究がGutに掲載されるに値することを示している。発見されたものが本物で関連性のあるものでなければ、このような厳しいレビューを受けるとほとんどの論文は生き残ることができない。したがって、このレビューを通過したこの原稿をGutに受け入れることを私たちは歓迎した。

 

GUTの編集長として、私はこの原稿が私の雑誌で受け入れられていることを個人的に非常に喜ばしく思った。最も厳しい研究方法論を遵守している限り、私たちは偏見なく、私たちの専門分野における科学的進歩に貢献することを誇りに思う。伝統的中医学(TCM)には多くのものがあり、中国での厳格かつ十分に管理された臨床試験の出現により、世界は中国の医師とその伝統的な実践の知恵と卓越性から恩恵を受けるだろう。(抜粋)