フアイアについて調べている

中国の抗がん新薬「フアイア(Huaier)」は可能性がありそうな気がする

【研究論文】乳がん患者におけるフアイア抽出物の有効性。284例に対する後ろ向き研究

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Clinical and Translational Oncology , 2019 May

2019年5月、Clinical and Translational Oncologyに「乳癌患者におけるフアイア抽出物顆粒状製品の有効性」という論文が掲載された。

後ろ向き研究でありジャーナルのImapct Factorも1.36(2018)しかないが、興味深いものなので紹介したい。

バックグラウンド:
フアイア抽出物は、さまざまなタイプの癌細胞で強力な抗腫瘍効果を示すことが実証されている。しかし、乳癌におけるフアイア抽出物の臨床的利点は報告されていない。この研究では、乳癌患者におけるフアイア抽出物の有効性を評価することを目指している。

方法:
本研究では、2005年1月から2016年10月までに中国済南市山東大学病院でフアイア抽出物の有無にかかわらず治療された284人の乳癌患者を対象とした。得られたレトロスペクティブデータには、人口統計、臨床病理学的特性、無病生存率(DFS)、腫瘍マーカーの血清濃度、カルノフスキーパフォーマンススケール(KPS)、および感情症状の発生率が含まれる。 DFSが主要な結果の尺度であった。

結果:
含まれた患者のうち、144人が対照群に、140人がフアイア群に分類された。ベースラインの特性は、研究群間でバランスが取れていた。 DFS中央値は対照群で91.43ヶ月、フアイア群で112.61ヶ月だった(ハザード比(HR)ratio = ratio2.97、95%信頼区間(CI)= 1.57-5.61、p <0.01)。フアイア抽出物治療後、腫瘍マーカーの血清レベルは正常範囲に低下する可能性がある。さらに、フアイア抽出物治療を受けた乳がん患者は、KPSスコアが高く、感情的な症状が少なかった。

結論:
我々のデータは、フアイア抽出物を経口投与された患者がより長いDFSを得たことを実証しました。さらに、フアイア抽出物は、血清腫瘍マーカーを減らし、機能状態を改善し、乳がん患者の情緒症状の発生率を減らすことができます。したがって、フアイア抽出物は、乳がんの女性にとって効果的な治療法である。

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乳がんの無再発生存率比較のグラフ

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