フアイアについて調べている

中国の抗がん新薬「フアイア(Huaier)」は可能性がありそうな気がする

研究論文

【試験管内&生体実験】フアイアはシグナル伝達経路を介して乳がんの進行を抑制する

中国でフアイアにおける乳がんの研究を進めているチームが最新の論文を発表した。フアイアのがん抑制システムはなにがどこに作用して起きているのかを解明しようとしている一つである。 Frontiers in Oncology誌のインパクトファクターは4.416。 研究の原文…

【試験管、生体実験結果】Huaier抽出物は腫瘍関連マクロファージの調節を介して乳癌を抑制する【ネイチャー電子版掲載】

2016年になるが、試験管と生体実験の結果でフアイアの乳がん抑制効果が研究発表されていた。掲載誌はネイチャー配下の電子版媒体Scientific Reports(IF 4.011)。ここに概要を紹介したい。 アブストラクト 腫瘍微小環境のマクロファージはほとんどがM2極性…

【試験管、生体実験結果】フアイアには、アドリアマイシン誘発腎症から保護する可能性がある

腎臓の機能が一度失われると回復することは現代の医療では難しい。健常状態の15%程度まで機能が落ち込むと慢性腎不全と病名がつき、人工透析や腎移植しかなす術はなくなる。 近年、腎臓の機能で中心的な役割を果たすものが、腎臓内部に百万個もある「ネフロ…

【164例による二重盲検検査】軽度から中等度の乾癬に対するフアイアの治療効果に関する無作為化二重盲検対照臨床試験およびHacat細胞の増殖に関する実験的研究

乾癬(かんせん)は、MSDマニュアルによると、1つまたは複数の盛り上がった赤い斑が生じる、再発を繰り返す慢性の病気で、それらの斑は銀白色の鱗屑(うろこ状のくず)を伴う病気で、正常な皮膚との境界がはっきり現れるものである。 湿疹、発赤のような皮膚…

【試験管、生体内実験結果】フアイアエキスは、Ik6 + Ph +急性リンパ芽球性白血病におけるイマチニブの治療効果を高める

フアイアの白血病への治療効果を確かめる実験結果が、Biomedicine & Pharmacotherapy 誌に掲載された。電子版は2019年6月、誌面には2019年9月。同誌のインパクトファクターは3.743。 試験管およびマウスを利用した生体内の実験であるが、オープンアクセスで…

【試験管実験結果】フアイアn-ブタノール抽出物は胃がんの増殖と転移を抑制する【ネイチャー電子版掲載】

フアイアの胃がんにおけるヒトによる治験はまだ発表されていないが、試験管を利用した研究が、Scientific Reports誌(IF 4.525)に収録され、運営するNature Reserchの電子版にも掲載されていたので紹介する。 曰く、フアイアのがんに対する効果はこれまでの…

【試験管、生体内実験結果】トリプルネガティブ乳がんでの抗がん作用

トリプルネガティブ乳がんとは、国立がん研究センターがん情報サービス用語集にては以下のように記載されている。 乳がんのタイプの1つです。女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)により増殖する性質をもたず、かつ、がん細胞の増殖に関わるHER2タ…

【研究論文】乳がん患者におけるフアイア抽出物の有効性。284例に対する後ろ向き研究

Clinical and Translational Oncology , 2019 May 2019年5月、Clinical and Translational Oncologyに「乳癌患者におけるフアイア抽出物顆粒状製品の有効性」という論文が掲載された。 後ろ向き研究でありジャーナルのImapct Factorも1.36(2018)しかないが…

フアイアの副作用について

副作用(副症状)は、場合によっては作用以上に重大な問題である。例えば抗がん剤において、明らかにがん細胞の縮小に効果があったとしても、副作用が酷い場合、患者はその医療計画を恨むようになる。がん細胞の縮小は目に見えないにも関わらず、数週間に及…

英国専門誌GUTに掲載されたフアイアの研究論文「肝臓がん治療後無再発生存率で有意差」について

BMJ GUT November 2018 - Volume 67 - 11 2018年5月に電子版、同年11月にトップコンテンツとして英国の医療研究論文専門誌「GUT」にフアイアの研究結果が掲載された。 GUTの名の通り、胃腸病学の主要な国際ジャーナルであり、消化管、肝臓、胆道系および膵臓…